キッチンシングルレバー混合栓が外れない場合の対処法

業務内容
市川市のマンションにてキッチンシングルレバー混合栓の取り替え工事をさせていただきました。
既存のシングルレバー混合栓は“もぐらーず”と言われる水栓で、従来の水栓はキッチンの下から潜って水栓を固定していたのが、“もぐらーず”はキッチンの上から水栓を固定することができる画期的な商品でした。
私の記憶では2008年前後に登場したと思いますが、この“もぐらーず”水栓がたまに取り替え施行者を泣かせるのです。
今回はシングルレバー混合栓が外れずに苦戦した事例を紹介させていただきます。
まずは既存のシングルレバー混合栓の写真です。
シングルレバー混合栓の下側を確認していきます。
キッチン下に潜ってシングルレバー混合栓の下を確認すると、固定金具が見当たらないのでもぐらーず水栓だということが分かります。
まずは、止水栓から水栓のホースを外していきます。
なぜか雄ネジ側にシールテープが巻かれていましたが、そこはスルーしていきます(パッキン接続でないといけません)。
次にシングルレバー混合栓の正面のカバーを開けて固定されているネジを外していきます。
プラスネジだったのでいつも通りドライバーで外そうと思ったのですが、ガチガチに固まっていてネジ頭がナメてしまいました。
ネジは緩み止めの接着剤のようなものが付けられていて簡単に外れないことがあります。
また、六角ねじであればまだ取り外せますが、プラスネジであればどうしようもありません…
ネジ頭がナメめてしまった場合は鉄キリで頭を飛ばしていきます。
ネジ頭が外れました。
これで水栓がスポンと上に外れる予定でしたが、まだネジが残っているのかして外れませんでした。
こうなると膝から崩れ落ちるように落胆してしまいます。
キッチン水栓周りをビニールシートで養生し、サンダー(グラインダー)で水栓を切り刻んでいきます。
ようやく固定ネジが見えました。このネジを緩めるとキッチン天板下の挟み込み金具が外れ、水栓の台座も外すことができます。
次に新しいシングルレバー混合栓の台座を取り付けていきます。
新しい水栓もいわゆる“もぐらーず”です。
シングルレバー混合栓の台座を取り付けたら水栓本体を乗せていき、正面からネジで固定していきます。
そうそう、今の時代は六角ネジが主流です。プラスでしたらナメてしまいます。
ここまで来たら後は楽勝です。
シングルレバー混合栓のホースと止水栓を接続していきます。
給水管を接続し、給湯管を接続しようと思ったら止水栓の位置が悪く、ホースが折れ曲がってしまう状況でした。
このまま接続すると水圧が下がりますので、フレキ管でグルっと回して接続しました。
後はシャワーヘッドのホースを取り付けていきます。
止水栓を開けて水漏れチェックをして完成です。
もぐらーずは施工が楽になりますが、場合によっては取替が困難になってしまうことがあります。
もし万が一あなたの家のキッチン水栓がもぐらーず水栓で、プラスネジで固定されているものでしたら追加費用が発生する可能性があるということを頭に入れておいてくださいませ。
市川市周辺でキッチン水栓の取り替えのご要望なら、是非とも弊社にご依頼くださいませ☆