マンションにおいては区分所有者の持ち物である専有部分と、それ以外の共用部分があるのはご存知かと思います。専有部分と共用部分は明確に分けられているという訳ではなく、若干のグレーな部分があるのでリフォーム時には注意が必要となります。

 ここではマンションリフォームで新しくできる部分とできない部分を説明していきます。

あなたのお悩み
  1. どこまで工事できるの?
  2. サッシが重たいのだけど交換してもいいの?
  3. インターホンは交換してもいいの?

窓サッシ、玄関 は取替できない

 居住者の持ち物である専有部分は大まかに説明すると上下階床スラブ、お隣さんと区画されている鉄筋コンクリートの壁で囲まれている部分となります。この範囲の中でも玄関ドア、サッシ、インターホンや火災報知器等は注意が必要です。

 まず玄関ドア自体は共用部で勝手に取り換えたりすることはできませんが、玄関ドアの室内側にシートを張ったり塗装をしたりすることはできます。

 窓サッシは共有部分と思われがちですが法的にはグレーな部分となり、共用部ですが「専用使用」という使用区分になります。共用部分ですので勝手に取り換えたりすることはできませんが、管理会社や管理組合と相談の上、取り換えることも可能です(一度カバー工法で新しくしたことがあります)(大概のマンションはNGです)。

 サッシの鍵(クレセント)やコマはというと、こちらは基本的に取り換え可能です。網戸も基本的には新しくすることができます(NGなマンションも稀にありますが)。

 結露対策、寒さ対策でサッシの内側に内窓を設置する工事は問題なく行うことができます。

 マンションによっては大規模修繕工事でサッシを丸ごと交換する予定がある場合がありますので、交換する前に管理事務所(管理人さん)に確認するようにしましょ。

インターホン、火災報知器なども取替できない

 室内においてはインターホン、火災報知器がグレーな部分です。インターホンはマンションにオートロックがある場合や緊急ボタン、火災報知器などと連動している場合は交換できないことが多いですが、玄関外のインターホン(ピンポンと押すやつ)と室内側のモニターが1対1のものの場合は取り換えが可能です。

 マンション建築当初からあるインターホンで「緊急」や「ガス警報」など書かれているものでも、マンション自体が警報を解除していたり、その機能をなくしていることもありますので、一度管理事務所に確認する必要があります。

 火災報知器に関しては新しくすることはできませんが、移設することはできます。勿論管理事務所や管理会社の許可が必要ですが、大概は移設可能です。緊急ボタンが付いているような管理事務所と連動しているインターホンであっても、移設が可能であるマンションが殆どです。

 他にマンションリフォームで注意すべきことは、ブロックで作られた浴室の壁を壊していいのか、配管の為に外壁に穴を開けていいのか、給湯器の号数を上げていいのか、キッチンにIHを入れてもいいのかなど、マンションによって規約が違いますので、マンションごとに確認する必要がありますのでご注意下さい。

 在来のタイル張りのお風呂からユニットバスに取り換える場合は、どうしても排水管接続の為、スラブを一部ハツらないといけませんが、騒音が出ますし躯体に傷を付けることになりますので、管理事務所に必ず相談、承認してもらうようにしてください。


まとめ
  1. サッシは交換できないが、自己負担であれば変えられる可能性も僅かにある
  2. 玄関ドアの内側はシートを張っても塗装してもいい
  3. オートロックのインターホンは替えられない
  4. 緊急ボタンが付いているインターホンも替えられないことが多い
  5. 何事も「ハツる」作業は細心の注意を