大阪市で省エネリフォームを行う場合、まず補助金として思い浮かぶのが次世代住宅ポイント(旧、住宅エコポイント)です。

 国土交通省が1,300億円の予算を組み、毎年4月からポイント(補助金)がばら撒かれています。対象工事に応じてポイントが加算され、そのポイントと「環境」「安全・安心」「健康長寿。高齢者対応」等に関する商品と交換できます。

 大阪市においても設備の取り替え、バリアフリーなどを行うリフォームを行う場合、これを使わないと絶対に損です。

ポイント対象者・住宅

戸建て住宅、マンション問わず持ち家で自ら居住する住宅

所有者等が施工者に工事を発注して実施するリフォーム

ポイント条件

次の①~⑨のいずれかに該当するリフォーム工事

ただし、リフォーム後の住宅に耐震性があることが必須条件となります。

また、①~③のいずれか1つの工事は必須となります。

①開口部の断熱改修

②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修

③エコ住宅設備の設置(3種類以上)

④耐震改修

⑤バリアフリー改修

⑥家事負担軽減に資する設備の設置

⑦リフォーム瑕疵保険への加入

⑧インスペクションの実施

⑨若者・子育て世代が既存住宅を購入して行う一定規模以上のリフォーム

ポイント上限

中古住宅を購入し、リフォームを行う場合:60万ポイント

持ち家で自ら居住する住宅でリフォームを行う場合:45万ポイント

申請期間

2019年4月1日~2020年3月31日までに締結された工事請負契約を交わしているリフォーム工事

※ただし、予算が無くなり次第終了(例年通り、年末まであるかどうか…)

①開口部の断熱改修

 外壁に面する窓、ドアを(開口部)を断熱性の高いものに取り替えるとポイントが発行されます。

 ポイント数は面積によりますが、窓サッシを丸ごと交換する場合は、一カ所あたり掃き出し窓で7,000ポイント、腰窓(腰の高さに付いているもの)で5,000ポイント、トイレや浴室などについている小さな窓であれば2,000ポイントになります。

 内窓設置の場合も同様に大きさによってポイントが発行されます(詳しくは下表参照)。

 ガラス交換の方法はサッシ丸ごと取り換える他に、アタッチメントという部材を既存の窓に取り付けて、1枚ガラスから2枚ガラス(複層ガラス)にすることもでき、最もコストを抑えることができます。

 また、リフォーム用の窓も普及しており、外壁や内壁を壊さずにサッシを新しくすることも可能です。

断熱効果・結露防止効果が最も高いのが内窓の設置です。

         (国土交通省HPより抜粋)

②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修

 外壁、屋根、天井、床全てを断熱工事しないといけないという訳ではなく、部位ごとにポイントが発行されます。

外壁:10万ポイント(部分断熱の場合5万ポイント)

屋根・天井:32万ポイント(16万ポイント)

床:6万ポイント(3万ポイント)

③エコ住宅設備の設置

エコ住宅設備は台数によらず、設置数毎にポイントが加算されます。

太陽熱利用システム:24,000ポイント

節水型トイレ:16,000ポイント

高断熱浴槽:24,000ポイント

節湯水栓:4,000ポイント

 トイレに関してはほとんどのメーカーのほとんどのトイレが節水型となっていますので、特殊なトイレを設置する必要はありません。通常のトイレリフォームで基本的に標準で付いてくると思っておいてください。

④バリアフリー改修

 手すりの取り付けや段差解消など、バリアフリー工事を行うとポイントが発行されます。

手すりの設置:5,000ポイント

段差解消:6,000ポイント

廊下幅の拡張:28,000ポイント

ホームエレベーターの新設:15万ポイント

衝撃緩和畳の設置:17,000ポイント

⑤耐震改修

住宅の評点を1.25以上に上げる耐震補強工事を行った場合15万ポイントが発行されます。

しかし、耐震改修を行う場合は次世代住宅ポイント制度ではなく、長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金を利用した方が断然にお得です。

⑥家事負担軽減に資する設備の設置

 こちらは昔の住宅エコポイントには無かった項目となります。家事負担を軽減する設備を入れるとポイントが発行されるという不思議な制度です。

ビルトイン食器洗浄機:18,000ポイント

掃除しやすいレンジフード:9,000ポイント

ビルトイン自動調理対応コンロ:12,000ポイント

側室乾燥機:18,000ポイント

掃除しやすいトイレ:18,000ポイント

宅配ボックス:10,000ポイント

 「掃除しやすいトイレ」と「③エコ住宅設備の節水型トイレ」はそれぞれ18,000ポイント、16,000ポイントですが、両方のポイントを得ることはできません。「掃除しやすいトイレ」は一般的に“タンクレス”トイレと呼ばれているものや、タンクが背面の収納の中に隠れているもの、便器内を除菌する機能を備えているものに限ります。

⑦リフォーム瑕疵保険への加入

 リフォーム瑕疵保険とは、簡単に説明するとリフォームを行って雨漏りや水漏れ、建物の構造上に欠陥があった場合、保険金が支払われるという保険です。

この保険に加入した場合7,000ポイントが発行されます。

⑧インスペクションの実施

 インスペクションとは別名「住宅診断」とも呼ばれており、中古住宅や新築住宅で建築士などが事前に住宅を調査することを言います。性能上、機能上問題は無いか、不備は無いか、仕上がりの程度などをチェックします。

 そのようなインスペクションを行った場合、7,000ポイントが発行されます。

⑨若者・子育て世帯が既存住宅を購入して行う一定規模以上のリフォーム

 40歳未満の世帯、又は18歳未満の子がいる世帯が中古住宅を購入し、税込み100万円以上の通常のリフォームを行う場合10万ポイントが発行されます。

⑩既存住宅購入者はポイント2倍

 自ら居住することを目的に購入した中古住宅に対し、①~⑧の対象ポイントが2倍になります。

ポイントを貰うためにリフォームを行わない事

 もともとリフォームを考えていて、そこで運が良くポイントが付くというようであれば結構ですが、わざわざ次世代住宅ポイント制度のポイントを貰うためにリフォーム工事を行うのは勿体ないかなと思います。

 ポイントが貰えるから…といって不必要なリフォームはしないように注意してくださいね。

他の国交省の補助金との併用は不可

 断熱工事や耐震改修工事など、国交省の長期優良住宅推進事業などの補助金で対象工事とされていますが、あくまでも「重複」となるので不可能となります。

 ただし、断熱工事は次世代住宅ポイント制度、耐震工事は長期優良住宅推進事業と明確に工事範囲を分け、契約書も分けると併用が可能です。

 市区町村の補助金とも明確に分けることで両方から補助金を受け取ることができます。(あくまでも工事個所の重複はいけません)

 次世代住宅ポイント制度のみではなく、最もお得になるように補助金は使い分けましょう。


まとめ

  • 次世代住宅ポイント制度は使いやすく、申請も簡単(リフォーム会社は)
  • 設備取替を検討しているなら次世代住宅ポイント制度がお得
  • 耐震補強工事をするなら、次世代住宅ポイント制度は使わない方がいい
  • バリアフリー工事をするなら住宅ポイント制度がおススメ、介護保険との併用も可能
  • 次世代住宅ポイント制度は一度切りなので、「節水型トイレ」のみの単体商品の申請は損をする。