リフォームを行う上で心配なのが追加費用のことですよね。

 「見積もりで予算内に納まったけど、追加工事で30万円予算オーバーしてしまった…」なんてこともあり、この追加費用を巡る不満、トラブルが後を絶ちません。

 初めに言っておくと大規模工事になればなるほど追加工事は発生します。しかし、事前に対策をすることでトラブルも防ぐことができます。

 ここではどのような追加工事が発生するのか、トラブルを防ぐために行うことはどのようなことかを解説していきます。

あなたのお悩み
  1. 追加費用は発生するの?
  2. 追加工事の原因は?
  3. 終わってから追加費用を請求されることはあるの?
  4. 追加費用が出ないようにするには?

リフォーム追加費用は発生するの?

 新築であれば何もない状態から家を建てていくので「予測できなかった」などという出来事は起こりませんが、リフォーム工事は解体してみないと分からないことが沢山あります。

 壁の中に隠れている部分、天井で隠れている部分は「劣化」と「下地の状態」「構造部」などが確認できませんので、解体してみて初めて「土台が腐っている、柱が腐っている」「壁に断熱材が入っていない」などの問題が発覚します。

 耐震補強工事においては「アンカーボルトが錆びて腐っている」「筋交があると想定していたら、実際は無かった」「梁のサイズが途中から変わっている」「柱が無い」などです。マンションにおいては「配管が埋まっていて配管を移設できない」などの問題が多く発生します。

 これらは全て解体しないと分からず、解体後にプラン変更や追加工事の相談をすることがあります。少々の追加ならリフォーム業者がサービスしてくれますが、さすがに2万、3万を超える出費となるとお客様に状況を伝えて追加工事をしてきます。

リフォーム追加工事の原因は?

 追加工事が出る原因として、意思疎通不足、説明不足等が挙げられます。

 「トイレ出入り口の扉を新しくしたら、前より入り口が狭くなった」「ユニットバスの入り口を開き戸に変更できることを知らなかった」等という意思疎通不足。

 お客様の「この工事は見積もりに入ってないの?」や担当者の「一般的にはこうだから、これでいいだろう」という説明不足、確認不足、思い込みによっても追加費用が発生することもあります。

 勿論お客様の思い込み・勘違いもあります。イメージだけ自分の中にあって、担当者に“伝えたつもり”になっているケースも稀に発生します。

要注意なのがお客様がニュアンスの捉え方を間違うことです。

 リフォーム会社、工務店から「ここの下地がダメなので取り換えときますねぇ」「配管も古いので取り換えときますねぇ」と軽く伝えてくる業者は要注意です。

 お客さまからするとてっきり「無料」で良心的にしてくれるのだと思いきや、工事が終わってからキッチリ請求してきます。

 勝手に「“ついでに”取り換えておきますねぇ」というニュアンスで捉えると痛い目に遭います。

 泣寝入りしないためにも、これらの問題の発生原因と、責任が誰にあるのかをしっかりと見極める必要があります。

リフォームが終わってから追加費用を請求されることはあるの?

 工事が終わってから追加費用が分かることがほとんどで、費用に関する最も多いトラブルです。

 工事中に度々不具合の報告を受けていたけど、蓋を開ければ60万円の追加請求…これではリフォームして綺麗になって、うれしい気持ちになる訳がなく、「リフォームをするんじゃなかった」と後悔します。

 まだ不具合一つ一つに対して見積もりを都度もらえていたら、他の工事を止めるとか、設備のグレードを下げる等して予算を調整できるのですが、終わってからだと何も調整することができません。

基本的には追加工事が発生する際には、追加工事分の契約を交わしてから追加工事を行うのですが、「職人にどのくらい手間がかかるか聞かないと分からない」「商社に金額を聞かないとわからない」ということから、金額が確定するのが遅くなることが多くあります。そうなると進んでいるリフォーム工事を一度止めないといけなくなりますので、通常は凡その金額を口頭などで伝えて了承を一旦得ます。

 中には金額を伝えないリフォーム業者もいますので、工事中に不具合があり、追加工事をしないといけないと分かった時点で、口頭でもいいので概算を一旦教えてもらい、後日早々に追加見積を出してもらうようにしておけば、まだトラブルを防ぐことができます。

追加費用が出ないようにするには?

 通常、大規模リフォームの場合、追加費用が発生することを防ぐことは難しいと考えられます。

 定額リフォームであれば追加費用の発生を抑えられる可能性がありますが、あまり予算に縛られてしまうと、不具合箇所を見つけたとしても「見て見ぬふり」をして壁で塞いでしまったりされる恐れがありますので注意が必要です。鉄管が錆びているのにそのままにし、数年後に水漏れを起こして被害が拡大する…といったことがないように注意してください。

 初期費用が安い業者に依頼して、結果安く仕上がる場合もありますし、初期費用が高くても結果安く仕上がる業者もありますので、一概に「安い」「高い」というだけで業者を判断しないようにすることがおすすめです。

 また、追加費用は決して悪いものではなく、本当に「直した方がいい」と判断して追加費用を伝える業者は良心的です。「直さないといけないのに、予算があるからそのままの状態にして塞ぐ」といった業者もいます。言い訳としては「予算ないでしょ?」、以上です。どちらの業者がいいかは皆さまの考え方によるので一概には言えませんが、初めの見積もりが「安い」「高い」だけで業者を判断するようなことだけはしないようにしてください。

 追加工事が発生した場合、必ず追加工事を事前におおよその金額でもいいので、リフォーム業者から見積もりを取るようにしてください。後から数十万円の追加見積もりが来ることもあるので、どのくらいの追加金額になっているのかを把握しておいた方が精神的にも楽です。またリフォーム業者とのトラブルも事前に追加金額を聞いていたら防ぐことができます。

追加工事発生時の心理戦

 リフォーム業者から「ここは直さないといけません」「こっちの材料にしないと施工できません」等といったことを告げられます。

 この時お客様は「追加費用がかかるのが当たり前、家も古いから追加が出るのは当たり前」と覚悟をしている方、そして「当然無料でしてくれるだろう」と考える方の2パターンに分かれます。

 一番多いのが「当然無料でしてくれるだろう」という考えです。リフォームが初めてで追加工事が発生することを知らない方も勿論いますが、「無料でしてもらおう、費用を払いたくない」という下心の方もいます。

 「『いくらですか?』と聞くと業者に『この方は追加費用をくれるのだ、この人には追加費用を請求しよう』と思われるのが嫌。だから何も言わず黙っていよう」

 といった下心がある方は、大概追加工事見積時にトラブルになります。リフォーム業者も「勿論追加費用が発生することは分かっているだろう」という思い込みもあり、追加費用が発生することを伝えない業者であればお互い様ですが、こうなると折角リフォームしたのにお互いに気分が悪くなります。

 親切な業者なら、お客様が「いくらかかりますか?」と聞くと「こんなことで追加費用はもらえませよ、ついでにしておきますから任せてください」と正直に親切に伝えてくれますので、事前にいくらかかるのかを確認しておくことがおすすめです。

追加項目は見積もり段階で確認

 追加費用の中には「リフォーム業者の調査不足が原因の追加工事」、「ただ単に見積もりから抜けていただけの確認不足による追加見積もりを」出してくるリフォーム業者もいます。

 解体撤去費を入れるのを忘れていた…大工工事を一部入れるのを忘れていた…だから追加工事として請求させて下さいと。このような事を言うリフォーム業者はプロではなく素人ですので、支払う必要はありません。そこで口論になり、問題になっても全額支払わなければいいだけです。お客様を不快にするような素人がお金をもらってはいけません。

 不快な思いをしないために、ストレスがかからない方法は見積もり段階で事前に「予測できる追加工事」を聞いておくことです。そしてそのような状況であった場合どのくらい費用がかかるかを聞いておけばトラブルも抑えられます。

 ただし、見積もり段階から様々な追加工事予測を行い、「予め予備費として初めから見積もりに入れておく」ことは損をする可能性がありますので注意が必要です。

 実際に追加工事も目に見えるものと目に見えないものがあります。材料を使用して交換するなどであれば目に見えて分かりますが、「解体範囲が増えた」、「職人の作業時間が増えた」等は非常に分かりにくいです。追加工事が発生した際に事前に費用を聞いておけば問題はないのですが、厄介なのが工事が終わってから言われる場合です

 後から「追加工事は無いけど、この予備費はアレコレと手間がかかったからそっちに充当する」とか、専門用語で言い訳をしてきたりする業者もいますし、「予想より手間がかかったから…」という素人同然のリフォーム業者もいます。

 これらのような言い訳をする業者も単なる「予測不足の素人」ですので強気で交渉してください。


まとめ
  1. 追加費用は発生しますが、トラブルになる事前に対策することもできる
  2. 追加費用は工事が終わった後に知っても遅い、泣寝入りするだけ
  3. 「勿論タダでしてもらえるだろう」という下心は要注意
  4. 調査時に目で確認できる部分の追加工事は要注意。素人である可能性有。