外壁塗装の重要性「雨漏りを許すと住宅の価値が一気に下がる」
- 「外壁塗装は何故必要なの?」
- 「外壁塗装をしなかった場合はどうなるの?」
- 資産価値を守るための外壁塗装の重要性と役割
- 外壁塗装をしなかった場合のリスク
外壁塗装の目的は美観の保護ではない
まず初めに強く伝えておきたいのが「外壁塗装の目的は美観の保護ではない」ということです。
リビングの壁紙を張り替えたり、トイレの床を変える目的は単なる「模様替え」ですが、外壁塗装は単に「色を塗るだけ」ではありません。
勿論美観が保たれるのも一つの外壁塗装のメリットですが、最も重要なのが「雨から住宅を守る」ことです。
外壁塗装はいわゆる“防水”の役割を果たしているので、外壁のひび割れからの雨の侵入を防いだり、また風雨により外壁材が風化するのを防止してくれます。
つまり、外壁塗装は単なる模様替えではなく、雨から住宅を守るための防水の為に行うのです。
・外壁塗装は単なる模様替えではない
・外壁塗装は防水の役割を果たしている
建物を長持ちさせる外壁塗装の効果
住宅の外壁塗装は、美観を保つだけでなく、建物そのものを長持ちさせる重要なメンテナンスです。
外壁塗装の効果は以下のように建物を劣化や損傷から守り、耐久性や耐候性を向上させる効果があります。
外壁塗装は外部からの雨の侵食を防ぐ
建物の外壁は、太陽光や雨、風、大気中の汚染物質などの影響を受けるてしまいます。これらの外的要素によって外壁は劣化し、ひび割れや風化などの腐食が生じる可能性があります。しかし、外壁塗装によって適切な塗膜で外壁を守ることで、外部からの侵食を防ぐことができます。
外壁塗装の目的の一つは、建物の外部に薄い層を形成することです。この塗膜は、建物を保護し、外部の要素からのダメージを最小限に抑えます。
太陽光や紫外線から建物を守り、雨や湿気の侵入を防ぐことができます。また、風や大気中の汚染物質から建物を遮断し、劣化や汚れを防ぎます。
外壁塗装で壁や柱などの構造材を保護する
外壁塗装は防水性を高める効果があります。
雨水や湿気の侵入を防ぎ、建物内部を乾燥させることで、壁や柱などの構造材を保護します。また、適切な防水性を保つことで、カビや腐敗の発生を防止し、建物の健康維持にもつながります。
断熱効果が得られる
外壁塗装は断熱効果をもたらす効果もあります。遮熱塗料を使用することで、建物内部の温度を安定させ、外部からの熱の侵入や室内からの熱の侵入を抑制します。
これにより、快適な室内環境を維持するだけでなく、冷暖房の負荷を軽減することでエネルギー効率を向上させることができます。
修繕費用の削減
外壁塗装は、定期的に行うことで予防的なメンテナンスとなります。
劣化が進行し、建物全体の修繕が必要になるまえに、早期に外壁塗装を行うことでコストを抑えることができます。
また、外壁塗装によって建物の保護が行われるため、修繕費用を削減するだけでなく、将来的に大規模な修繕(雨漏り修理など)の必要性を減らすこともできます。
外壁塗装は、建物の美観を維持するだけでなく、建物そのものの保護にも大きく関わる重要な作業です。適切な塗料や施工技術を使用することで、耐久性や耐候性の向上、断熱効果の提供など、さまざまな効果をもたらします。定期的な外壁塗装を行うことで、建物の寿命を延ばし、修繕費用を削減することができます。
・外壁塗装は定期的に行うことで、建物の耐久性を向上させることができる
・外壁塗装を放置すると、雨水や湿気が内部に侵入し、雨漏り修理やシロアリ修理など無駄な出費が出ていくことも
雨漏りが引き起こす健康被害
外壁塗装を怠り、万が一雨漏りが発生した場合、どのような健康被害があるかを説明いたします。
なお、雨漏りは気付かない間に侵攻し、徐々に壁内部が侵食されていくことも少なくはないので、注意が必要です。
建物の構造への損害
雨漏りが放置されると、建物の構造材が水分を含み、腐食や劣化を引き起こす危険性があります。
木材や金属部分が腐食したり、コンクリートが劣化したりすることで、建物の耐久性が著しく低下し、構造的な安定性に問題が生じる場合があります。
重大な場合には、構造材の腐食やシロアリ被害によって柱や梁の腐食や崩壊、建物の倒壊のリスクにもつながります。
内部の被害
雨漏りがあると、水が壁や天井に浸み込むため、内部の壁紙や天井材、床材などが損傷します。
シミやシミの臭い、剥がれた壁紙、変色した天井、カビや菌の発生などが見られる場合があり、これらによって、居住空間の美観や快適さが損なわれるだけでなく、住んでいる人の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
健康への影響
雨漏りによって湿度が上昇し、カビや菌の発生が促進されます。
カビや菌は、アレルギー症状や呼吸器の問題、皮膚の炎症などの健康問題を引き起こす可能性があります。
特に、免疫力の低下やアレルギー体質を持つ人々にとっては、深刻な健康被害が発生する可能性があります。雨漏りによる湿気とカビの問題は、早急に対処する必要があります。
室内環境の悪化
雨漏りによる湿度上昇やカビの発生は、室内の環境を悪化させます。
湿気やカビの臭い、空気中の微粒子や有害物質の放出などが起こることで、快適さや居住品質が低下してしまいます。
湿気やカビによって引き起こされる問題は、物理的な損害だけでなく、生活の品質や心理的な健康にも影響を及ぼすことがあります。
以上のように、雨漏りを放置すると建物や居住環境にさまざまな損害が生じる可能性がありますので、早期の発見と修復が重要です。
・雨漏りをは気付かない間に進行していく
・雨漏りを放置すると健康被害が出る可能性がある
雨漏りを放置すると資産価値が下がる
雨漏りを放置すると、以下のように建物の資産価値は大幅に低下する可能性があります。「今すぐ大金を支払いたくない、何があるか分からないから手元に少しでも残しておきたい」などと考えて、住宅の事を後回しにしていると、いざ外壁塗装工事をしようと思った時には更なる出費が必要となるケースも少なくはありません。可能な限り雨漏りしている可能性があるのであれば、外壁塗装など早期メンテナンスをおススメします。
外観の劣化
雨漏りが放置されると、外壁や屋根にシミや変色、剥がれ、ひび割れなどが生じます。これによって建物の外装が劣化し、美観が損なわれます。
外壁は建物の顔であり、外観の美しさは資産価値にも影響を与えます。見た目の劣化が進むと、将来的に建物を売却する際にマイナスの要素となり、資産価値の低下につながる可能性があります。
構造への損害
雨漏りが放置されると、雨水が建物の構造材に浸透し、腐食や劣化を引き起こします。木材や金属部分の腐食、コンクリートの劣化などが進行すると、建物の耐久性や安定性に問題が生じます。
そのような状態を放置していると、木材にシロアリが来てしまったり、柱や土台が腐ったりし、建物の構造的な安全性が失われてしまいます。これによって建物の総合的な価値が低下し、資産価値が減少することが考えられます。
内部の被害
雨漏りが放置されると、内部の壁紙や天井、床などが損傷します。シミや変色、カビや菌の発生などが見られる場合があります。
内部の被害は居住空間の快適さや美観に直結し、建物の価値を低下させます。将来的に購入者が建物を評価する際に、雨漏り跡など内部の被害が目立つと資産価値の減少につながる可能性があります。
売却時のマイナス要因
雨漏りが放置された状態で建物を売却しようとする場合、購入者は雨漏りの修復費用や将来的なリスクに対して懸念を抱く可能性があります。
売却時に雨漏りの問題が明らかになると、価格交渉や買い手の選択肢が制限されることがあります。購入者は安全性や耐久性の面で問題のある建物には魅力を感じず、修復費用を見込んで価格を下げることが一般的です。したがって、雨漏りが放置されたままである場合、建物の資産価値は低下し、売却時に不利な状況になる可能性があります。
資産評価の影響
不動産の評価では、建物の状態や構造の健全性が重要な要素となります。雨漏りの問題がある場合、評価額が低下する可能性があります。
金融機関からの融資や保険会社からの保険契約にも影響を与えることがあり、雨漏りの放置は建物の評価に悪影響を及ぼし、資産価値の減少につながる可能性があります。
以上のことから雨漏りを放置すると、建物の資産価値が低下し、将来的に売却や再評価の際に不利な状況になる可能性があります。そのため、雨漏りの問題が発生した場合は、早急に修復やメンテナンスを行うことが重要です。定期的な点検やメンテナンスを通じて、建物の構造や外観を維持し、資産価値を最大限に保つことができます。
・雨漏りしている家は「構造的に大丈夫?」と疑ってしまう
・雨漏りしている家を買う場合、予算に「雨漏り修理費」を入れられて値引き交渉されやすい
・構造的な安全性が損なわれている場合、買い手が付きにくくなることもある
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