地震保険金詐欺業者の詐欺実例はある!?
地震保険の申請をする際に、地震保険サポート業者に依頼する方も多いかと思います。しかし、火災保険の申請サポートと同様、地震保険の申請サポートにも詐欺業者がいるのだろうかと不安に思われるかもしれません。結論から言うと業者がわざと壊すなどと詐欺を行って申請することはできませんので実例はありません。わざと壊すこともできますが、確実にバレますので、地震保険において業者が詐欺を働くことはできないのです。
ここでは地震保険金請求において業者が詐欺をできない理由を説明していきます。
- 鑑定人・保険会社が嘘を付いているのでは?
- かなり多くのひび割れがあるのに、一部損としか認定してくれない…
- サポート業者が詐欺の申請をすることはないの?
目次
地震保険申請サポート業者が地震保険金詐欺を行うことはできるのか?
冒頭に申し上げた通り、地震保険申請サポート業者が保険金詐欺を行うことはできません。その理由を説明していきます。
虚偽の申請はバレる
一部の地震保険申請サポート業者は、地震保険を下ろそうとして契約者のあなたに「このひび割れは〇月の地震で発生したとお伝えください」などと指示をする業者もいます。このようなことを言われたら、あなたは決して話を合わせないようにしてください。「業者と共に嘘を付いて保険金を騙し取ろうとしている」と思われて、逆に鑑定が厳しくなる可能性もあります。
では何故そのような虚偽の報告はバレてしまうのか…
世の中に存在する地震保険申請サポート業者の殆どは、新しいひび割れなのか古いひび割れなのか判断できない業者です。しかし、鑑定人が現地調査の際にひび割れを見ると、古いのか新しいのかをある程度判断することができます。例えば、ひび割れの断面が風化して丸くなっている、補修したような跡があり、補修材が劣化している、数年前に行った塗装工事よりも前にひび割れている、グーグルストリートビューに写っている等様々です。
故に、あなたや業者が嘘を付いて申請しようとしたとしても、ひび割れの断面は嘘を付かないのでバレてしまいます。
地震保険ではわざと壊すと確実にバレる!木造偏
では次に、わざと壊して申請すると何故バレるのかというのを説明します。まず、一般的な在来軸組工法の木造住宅における地震保険の評価基準としては「柱」「基礎」「外壁」「屋根」の4点です。
まず柱をわざと壊すことができるのかという問題ですが、柱は折れているか傾いているかが評価ポイントとなります。ですが、柱をわざと折ったり傾けたりするためには、住宅にワイヤーなどを繋ぎ、重機などで引っ張るしかありません。現実的に不可能です。
次に基礎ですが、基礎はひび割れが地震保険の対象となります。基礎もわざとひび割れを起こすことは非常に難しいです。
モルタル塗りの外壁においても同様、重機でワイヤーを引っ張るか、力士を100人ほど呼んで2階や屋根上で四股を踏んでもらうかする必要があります。
ただし、サイディングの外壁である場合はバールなどでこじて、サイディングを割ることはできます。が、バールでこじたの跡などが残るため、これもバレてしまうということになります。
次に屋根ですが、昔ながらの土葺きの瓦屋根でしたら簡単にずらすことができます。屋根瓦がズレていたり落下していると損害割合がアップしますので、面積によっては一部損などになる可能性があります。
しかし、屋根の瓦がズレているのに外壁や基礎に被害が無いというのであれば不信ですよね。「そこまで揺れたというのであれば、外壁や基礎も割れているはずでは?」と勘づきます。
逆に、基礎にひび割れが50本あるのに、外壁が0本というような場合も不自然となり、基礎のひび割れは経年劣化と判断されることになります。つまり、全体的に不自然なく地震被害が必要なのです。
地震保険ではわざと壊すと確実にバレる!鉄骨造偏
次に鉄骨造の建物の地震保険における評価対象としては、「地盤沈下・傾斜」や「外壁」、「開口部」の3点です。地盤沈下や傾斜、外壁はわざと壊すことができないのはお分かりいただけているかと思います。
開口部とは、外壁面のサッシや玄関、勝手口を指しますが、「開閉不能」のサッシが1か所でもあれば(建物の大きさによります)一部損に認定されます。
「では調整などをして開かないようにすればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、わざと調整すると不自然になり、確実にバレます。
サッシも調整次第で鍵が開かなくなるようにできますが、サッシが傾いて鍵が開かなくなったのであれば、サッシ周辺にひび割れが発生したり、窓枠も傾いていたりしますので、そのような症状がないのにサッシが開かないというのは不自然となり、詐欺を疑われることになります。
- 地震保険請求においては保険金詐欺はできない!確実にバレる!
地震保険金詐欺ではなく、キャンセル料を強要される被害も!
保険会社から地震保険金を騙し取ることができないということは上記の通りです。ですが、地震保険申請サポート業者に依頼し、キャンセルを申し込むと高額なキャンセル代を請求されることもあります。また、サポート業者の9割は建築のことを知らない素人ですので、全く意味のないサポートをしている業者もいます。
あなたはそのような業者にお金を払ってまで依頼しようと思いますか?そのような方は一人もいないと思いますが、素人業者に依頼している人が殆どであることは事実です。
一部損になるはずの被害がサポートしてもらっても、鑑定人に提案する知識がないから無責のままで変わらなかった、損害割合の計算すらできないから一部損から小半損にならなかった等、様々なトラブルがあります。
しっかりと受け取れるはずの保険金を受け取るために、地震保険申請サポート業者選びは慎重にお願いします。
どこに依頼すればいいのか分からないという方は、是非とも弊社をご活用くださいませ★
次の記事へ
地震保険が下りないと言われた時の対処法 »